時間管理のマトリックス

高校生のみなさんはもうすぐ中間テストが始まる時期になりました。

 

テスト前日は徹夜して勉強しなきゃいけないなぁ~と思っている生徒さんもいらっしゃると思います。

 

計画的に勉強するのはなかなか難しいものです。テストが1カ月先にあることは分かっていても、いざ1ヵ月前から準備を開始しようと思ってもなかなかできません。

 

 

さて、今回はスティーブン・コヴィーのベストセラー『7つの習慣』から、

時間管理のマトリックスを紹介します。

 

以下の表は、日々の活動を緊急度と重要度で分けたものです。

 

  緊急である 緊急でない 
重要である

第1領域

 

  明日の予習

  締め切りのある仕事

  病気の治療

  事故・災害  

第2領域

 

 勉強(1か月後の予習)

 健康管理

 母の日・父の日のお祝い

 人間関係作り

重要でない

 第3領域

  

  多くの電話・メール

  無意味な人付き合い

  

第4領域

 

 インターネット

 テレビゲーム・ドラマ

 だらだら電話

 

  

 日常生活を充実したものにするために最も重要なのは第2領域です。緊急性がないためついおろそかにしがちですが、第2領域は将来的に第1領域になる可能性があります。健康管理ができていないと、病気になるかもしれません。

 

 中間テストの例においても、普段の予習・復習がきちんとできていないと試験直前にその対策に追われることになり、時間に追われる形で勉強しなければなりません。

 

 第2領域に目を向けることで、将来の第1領域を小さくし、将来の時間的余裕を生み出します。この余裕がcreativeにその時間を使えることにつながります。試験1カ月前のまだまだ時間的余裕がある時期に、しっかりと日々の予習・復習することで試験直前期のゆとりを生み、直前の対策に追われることなく余裕を持って試験対策に取り組めます。また、徹夜することなく、十分な睡眠を確保できるでしょう。

 

 とはいっても、第2領域を優先させることはなかなか難しいものです。第4領域をついつい優先させてしまいます。もちろん第4領域が不要だと言いませんが、第4領域を優先させて快楽に流れてしまうようになると、充実感は得られないでしょう。

 

 今一度、緊急ではないが、重要である第2領域に目を向けて生活してみてください。今よりも豊かな生活を送れるのではないでしょうか。