夏期講習の英作文の授業では、自由英作文の授業が始まります。その際に一番始めに扱うテーマが
In the future, do you think everyone will need to learn English?
というものです。だいたい100語程度で書いてもらいます。
もちろん英作文の問題ですから英語力が問われています。書きやすい方で主張→理由の構成で書いていけばいいのですが、そんな試験的は話はさておき、実際のところどうなんだろうか、と個人的な考えを書いてみたいと思います。
答えはNOです。みんながみんな英語を使う必要はないでしょう。そもそも日常生活で英語が必要な人がどれくらいいるでしょうか。必要な人が使えれば問題ないと思います。
ただ、英語を話せると世界が広がる!ということはお伝えしたいです。日常生活で英語が必要な人は少ないと思いますが、英語を使う機会は誰にでも訪れる可能性はあります。そんなふとした時に英語でcommmunicationをとれると、自分の世界が広がり、新たな人間関係を構築できるようになるかもしれません。違った価値観、文化などを知るきっかになることでしょう。
最近の話ですが、お世話になっている40代後半の男性の方からiPhoneを購入したことをきっかけに英語を勉強してみようと思い基礎英語を始めます、というメールをいただきました。その方は外国人の知り合いは多いものの、英語が全く分からないため、相手の片言の日本語で意思疎通をしている状態でした。僕が英語で話している姿を見て、自分もやってみようと思ったそうです。決して日常生活で必要ではないけれど、英語で彼らと話したいという強い気持ちが、英語を一から勉強してみようと彼を動かしたのだと思います。
英検にしろ、TOEICにしろ資格取得は最終目標ではなくあくまで通過点で、そのスキルをどう生かしていくかが大切です。実際、英検1級、TOEIC満点でも英語を使いこなせるレベルではありません。ただそれを目標に英語を勉強することに大きな意味があります。そしてその学んだ知識でみなさんの世界を広げていければ素敵なことだと思います。
学生のみなさんにはいつも話していますが、今学んでいる英語は本当に役立ちます。ぜひその知識を生かしてもらいたいです。今から英語を勉強してみようかなと思われた方は、英語に触れることから始めましょう。そして、声に出してみてください。
英語がみなさんの世界を広げる上でのツールになればいいなと思うこの頃です。
美濃岡