2013年第1回目のTOEIC試験が行われました。今年もみなさまが目標スコアを達成されることをお祈り致します。
以下、講師による分析です。
まずは前回のTOEICについてご質問(主に難しさの原因)を多くいただきました。2012年12月の試験では思ったようなスコアが取れなかった方が多かったのですが、その原因を考えてみたいと思います。
なんといっても、リスニングのPart1が異常なまでに難しかったことです。これは、定番フレーズと呼ばれるものが正解の選択肢として用意されてなかったことが主たる要因です。『金のフレーズ』でほぼクリアできた2012年11月とは全くの別物でした。またPart2でも状況を予想しにくい場面があり、その点でも動揺された方が多かったのだと思います。また第3問でも聞き取りにくいものがいくつかありましたので、このあたりでリズムを崩された方はもう修復不可能でそのまま引きずってしまわれたのではないでしょうか。とはいえ、こういった試験に当たることはありますので、気持ちの切り換えをできるように訓練しておくことも大切です。
このことを踏まえて、2013年1月の試験についてお話したいと思います。
Part1ですが、2012年12月の試験ではかなり難しかったため、今回は易化することが予想されましたが、予想通り12月とはまったく違う難易度のものでした。定番フレーズがそのまま正解で、全問正解も十分可能なものでした。2012年12月の試験は例外的な位置づけとしていいと思います。
Part2, Part3についても標準的な難易度で、前回よりは聞きやすかったと思います。Part4では前半部分で早口のおそらくオーストラリア人の方の英語が聞き取りづらく、難しかったのですが、それ以外は標準的な難易度でした。
リーディングに入ります。
Part5については、標準的な難易度で基本的な文法知識を問うた問題が多いのが印象的でした。Part6は、最近の傾向として文章は短く、(選択肢を見て読む問題か読まない問題か判断すると書いてある参考書もありますが)頭から素直に読んで答えた方が効率がいいです。とにかく、Part6は最初から読み進めていきましょう!
最後にPart7ですが、今回はtoughでした。シングルパッセージ(SP)では最後の方にアルファベットの読みにくい文書がありましたが、今回も多かったリサイクル問題の一つです。これは隅々まで読まなければならない問題で、かなり厳しい問題でした。おそらくこのSP最後の問題は2012年のリサイクル問題ですが、リサイクルされるということはそれだけ差がついた良問だったということです。超上級者(900点後半)と上級者(900点前後)を差別する問題として適当だったのでしょう。ここは時間をかけすぎないようにしなれけばなりません。またダブルパッセージ(DP)においても、190~が非常に厳しい問題でした。ここは900点以上を見ざしている方でも苦労されたのではないでしょうか。ということで、今回はPart7が大変厳しい試験でした。
さて、2013年も始まったばかり。目標達成に向けて全力で取り組みましょう!
本年もどうぞよろしくお願いします。
吉村、美濃岡