美濃岡先生が実際にセンター試験を受験してきました。当教室では、受験生の目線で物事を見ることを重要視していますので、まさに美濃岡先生が受験生になってセンター試験を体験してきました。
以下、美濃岡先生によるセンター試験レポートです。
センター試験を受けるのは約10年ぶりのことです。しかも、全教科。英語、数学は当然として、世界史、国語、生物、化学の理系型での挑戦です。 模試は受験していませんので、センター試験がぶっつけ本番です。
英語、数学以外は6割~7割(平均点)を目標ラインに設定しました。これが、短期間(一夜漬け)の勉強で達成できる限界だと考えました。
吉村先生の指導のもと、世界史は参考書1冊を前日1日で見るという対策で、10年前の記憶を復活させました。用語自体はけっこう覚えていたのですが、どの時代区分か、あるいは場所かというのがグチャグチャになっていました。
また、国語も吉村先生のアドバイスのもと、古文は時間的に解けないだろうから、古文は後回しで、現代文、小説を得点する方針を固めました。2012年本試験の現代文を解いてみると9割の得点率で一安心。とにかく主観を挟まず、客観的に読解することを徹底されました。「あと、漢文も捨てちゃダメだよ」と吉村先生からアドバイスされましたので、試験前の1時間で基本句形を覚えることに決めました。
残りの生物、化学は実力でいくことに。
やはり、試験を受けるからには全力で取り組みたいので、自分ができるベストを出し切ろうと心に決めました。
そして、受験し終わった感想は・・・
本当に受験してよかったです。とにかく、あっという間に時間が過ぎました。試験時間は本当に短い!これが率直な感想です。 そして、センター試験は総合点レベルでも、教科レベルでも総合的な力を試すものだとしみじみ実感しました。
ある教科が得点できたとしても、ある教科で大失敗してしまったら、総合点という観点から見ると、取り返しのつかないことになります。実際この2つの教科になり得るのが、国語と数学です。国語ができてるのに、数学で大失敗。数学は健闘したのに、国語で2桁得点。各科目バランスよく得点することがいかに難しく、重要か。センターを受験した人にはわかるはずです。
そして、各科目それぞれについても同様です。大きな失敗をしないよう、全体を見渡して得点すべき箇所をきちんと見極めて得点することが何よりも大切です。満点を取ることは理想ですが、なかなかできない。そういった時、得点できる箇所を確実に得点して、自分が達成できる最高得点を目指す必要があります。
あとは時間配分。例えば、国語。時間が全然足りない!!僕自身は古文が得点できないのはわかっていましたので、漢文を20~25分で解いて、現代文に50分、残りを古文に、という戦略で臨みました。結果、漢文40点、現代文75点、古文12点で、127/200点という最低ラインをクリアしました。現代文は難化したと言われています(確かに文章が長くなった)が、落ち着いて読めば選択肢は自ずとしぼられるはずです(僕自身はしぼりきれず、数問間違えていますが・・・)。吉村先生も、決して難しい問題ではないと分析されています。
英語、数学、国語は本当に時間との戦いです。問題を解けることと、本番で得点できることとはまったくの別物です。やはり、あの本番の緊張した雰囲気のなか、確実に得点するためにはかなりの練習を積まなければなりません。模試では、毎回、自分のベスト得点を出す意識をしっかり持って練習してほしいと思います。
先生という教える立場では、こんなのできなきゃダメでしょう!と軽々しく発言してきましたが、実際の試験会場では間違えてしまうのが分かる気がしました。情けない話ですが、僕自身、英語、数学ともに1問間違えてしまいました。しかも超基本問題。こういったことも含めて、受験生の目線で試験を受けると、新鮮な発見が数多くあります。今後の受験生のアドバイスにも活かしていきたいと思います。
ちなみに、今回のテストで一番うれしかったことは、直前30分の基本句形の勉強のみでの10年ぶりの漢文で40/50得点できたこと。吉村先生は一言。。「漢文はそれがあるんだよ・・・」