塾・予備校~自分のレベルに合った内容を、自分に合ったスタイルで!

 

前期試験の合格発表も終わり、来年度に向けてのスタートを切る時期となりました。当教室では、国公立前期試験が第一志望である受験生が多いため、前期試験合格の報告は本当に嬉しいものです。

 

それと同時に残念ながら合格できなかった受験生がいるのも事実です。自分の第一志望である大学に合格できた受験生と合格できなかった受験生との差は何だったのか、そしてどのように塾・予備校を選ぶべきなのか考えてみたいと思います。

 

一番大切な要素は、当然ですが、勉強したかということ。第一志望校を受験するにあたって、その大学入試で求められる学力を身につけられるくらいの勉強をしたか、ということです。一日平均何時間したらいいですか?といった質問を受けることがよくありますが、これは個人差があります。要領のよい受験生もいれば、そうでない受験生もいます。睡眠時間もそうです。一日8時間寝て、現役で東京大学文科Ⅰ類に合格した生徒もいます。

 

ただひとつ言えることは、「必ず○○大学に合格するんだ」という強い意志を持って、能動的に毎日の勉強に取り組むことができたかが最も重要な要素だということです。「特にこの大学に行きたいわけではないが、偏差値もそれなりに高いからなんとなく目指してます。」、という受験生は日々の勉強に全力で取り組めないため、不合格になる可能性が大いに高まります。特に高卒生の場合、強制的な学校授業がないため、毎日規則正しく勉強することができたかということが最も大切です。

 

では、不合格になってしまった生徒は勉強していなかったかというと、強い意志を持って勉強に励んできた受験生が大半です。入試レベルの学力がなかったと言ってしまえば、それで話は終わってしまうので、合格するためにどのような点に気をつけるべきなのでしょうか。

 

 

①自分のレベルに合った内容 … 基礎を大切に

 

目標を高く設定することは良いことです。ただ、その目標に向かう過程でスタート地点を間違えてはいけません。自分の学力レベルに応じた内容から始めることが大切です。英単語も覚えていない、構造分析もできないにもかかわらず、過去問演習しても意味はありません。大手予備校ではよくあることですが、特に高卒生の場合、一段階、あるいは二段階上のレベルのコースに入り、基礎学力がついていないのに、レベルの高い授業を受け、消化不良。1学期が終わる頃にコースを下げ、そのコースにもついていけない。結局スタート地点を間違えたばっかりに、正しいステップを踏めず、基礎的知識が不足したまま勉強を継続してしまうことに。やはり、これでは第一志望校合格は難しくなります。遠回りのように見えますが、基礎から確実に身につけていくことが近道なのです。

 

 

②自分のスタイルに合った授業・環境

 

では、自分のレベルに合った内容の授業を受けていればOKかというと、実はそうでもありません。受験生のスタイル(授業形式・講師)に合っているかということも大切なのです。授業形式には、大人数集団授業、少人数クラス授業、個別指導、テレビ(WEB, DVD)授業があります。どのレベルの受験生にとっても、授業を効果的・効率的なものにするためには個別指導が一番望ましいと思います。ただ、質問をあまりしなくとも自身で解決でき、先生との1対1の授業を好まない受験生は大人数集団授業が適していると言えるでしょう。自由な時間で好きな時に授業を受けたい受験生にとっては、テレビ授業がベストです。また他人の刺激もありながら個別指導に近い丁寧な指導が受けられる少人数クラス授業が適している受験生もいるでしょう。

 

講師との相性も大切です。勉強をやる気にさせてくれる先生がオススメです。全教科は難しいと思いますが、授業を受けたいと思えるような先生に出会えると、受験勉強生活が、楽しいものとは言わないまでも苦ではなくなります。

 

自習できる環境が整っていること、通学しやすい立地条件も重要です。受験勉強は長期に及びます。毎日繰り返し勉強に集中できる環境であるかということも忘れてはいけない重要な要素です。

 

 

③インプットだけでなくアウトプットを!アウトプット後そのフィードバックを得る!

 

いくら知識があっても、それを運用できないと試験では得点できません。センター試験をはじめ、限られた時間内で効率よく得点するためには、アウトプットの練習が不可欠です。知識の詰め込みに追われ、実戦演習が不足した受験生はやはり本番でも失敗する可能性が高いです。また、模試の復習は必ずやることです。受けっぱなしにならないよう気をつけましょう。毎回の模試の後、講師などから改善点などのアドバイスを受けられればなお良いです。

 

記述式答案においては、添削指導が大きな効果を発揮します。自分の答案を確実に得点できる答案に仕上げるため、第三者(講師)に評価してもらうことが不可欠です。直前期だけではなく、早い段階から答案の書き方を学んでいく必要があります。

 

 

以上のことを踏まえて、一人ひとりの個性に合わせた塾・予備校選びをしてください。 当教室では、個別指導を中心に、少人数クラス授業を併設し、受講生のニーズに合わせた授業を実施しております。また、大手予備校に通学予定の方に対する面談も受け付けております。今年の卒業生の様子などを踏まえてお話させていただきますので、ご相談ください。