5月のTOEIC試験を終えて

まずは全体的に見ると(メジャーフォーム)、比較的易しめだった4月の試験に比べて、難しくなりました。

 

前回は「時間が余りました」といった感想もあったくらい、時間的には余裕がある試験だったのですが、今回はListening, Readingともに厳しい試験となりました。

 

まずは、Listeningです。Part1は最後の方に聞き取りにくいものがありましたが、「金のフレーズ」の重要語100が頭に入っていれば、なんとか正解選択肢を選べたと思います。金のフレーズの定番表現を確実に頭に入れることから始めましょう。そうすれば、全体が聞き取れなくとも、知っている表現で勝負できます。

Part1が聞き取りにくいとモチベーションが下がり、ここからの全パートに悪影響が出ます。こういった時は、気持ちの切り換えが大切です。重要なのは、全Partで得点できる問題を確実に得点することです。

 

次にPart2ですが、今回のように聞き取りにくい問題が多いセットでは、疑問詞疑問文を確実に得点することが第一です。最初の1語(疑問詞)に全神経を集中させて、聞き逃さないようにすることが絶対条件です。特に何を言っているのかわからなかった問題の次は、意識がまだその問題に残っていて、最初の1語に集中できていないことが多いです。Part2は難問が序盤から出てきて、精神的にはきついですが、そういった難問に心を乱されず、次の問題に意識を向けることが大切です。

 

そして、Part3, Part4ですが設問を先読みして能動的に(ただ単にぼーっと聞くのでなく、この情報がほしいという意識を持って)取り組めたら解答しやすかったと思います。ただ、初登場の女性は聞き取りにくかったです。

Part3, Part4で得点するのに必要なのは、英語を聞き取る力と選択肢をすばやく読む速読力です。英語を聞き取る力といっても、TOEICでは全体を理解できなくてもある一部を聞き取れるだけで正解を選べます。この点で設問の先読みが効果を発揮します。(理想は会話全体を聞いて設問に答えることですが、これは上級者でもなかなか大変です。)

 

次にReadingですが、14時10分~12分にPart7に入ることが目標です。そのためには、Part5、Part6を約20分。ということは、Part5に10分、Part6に10分です。Part5は40問で10分(600秒)ですから、マークする時間も入れて1問15秒ということになります。語彙問題を20秒とすると、文法問題でのスピードが求められます。1問5秒、10秒で解くというように。そのためには、選択肢を見て空所前後で解けるものはその部分だけを見て解くという姿勢で臨む必要があります。この点をしっかり練習しなければなりません。今回のPart5もそういった点を意識すれば短時間で正解を導き出すことができました。語彙問題もそれほど難しい単語はありませんので、普段からコツコツ単語集とテキストで出てきた単語を覚えていくだけで十分です。

Part6は冒頭からきちんと読みすすめて、1セット2分30秒が目標です。今回は熟語が出ていましたが、こういった熟語知識は読解問題を解く中で覚えていくようにしましょう。

 

最後のPart7は50分の時間を残せたら、各設問1分が目標です。 設問が2つある問題は2分、設問が3つある問題は3分といった感じです。ただ、最後のダブルパッセージは1セットにつき5分というのは厳しいので、シングルパッセージの最初はできる限り速く解いて後ろに時間を残すことを意識しましょう。

 

そして設問を見て、全体を読んでから答える問題は最後に解くといった選択肢を意識した読み方で解答するスピードを上げます。 まずは、単語力を磨きましょう。そして、音読→黙読というプロセスを経て英語を読むスピードを上げていきます。今回のPart7のように時間がかかるセットの場合、速読力をつける以外に方法はありません。あとは、繰り返しになりますが、得点すべき問題を確実に得点することです。

 

次回の試験は6月23日です。目標を定めてそれに向かって勉強していきましょう。