夏期講習を終えて

2013年の夏期講習が終わりました。この夏を振り返ってみたいと思います。

 

受講生一人一人が主体的に取り組むことがこの夏休みの課題でした。

 

主体的に取り組むといえば、まさに英検1級レベルの単語をガンガン覚えている受験生がいます。最初はなかなか覚えられなかった単語も、システム英単語→速読英単語上級編→pass単1級と段階的に進み、今では毎週のpass単の約250語のテストを難なくこなしています。聞いてみると、ある時に、何かをつかんだようです。その何かは毎日の努力のたまものといえるもので、こうやったら単語は覚えられるという自分なりの覚え方をつかんだのです。これこそまさに主体的取り組みの代表例で、勉強のあるべき姿です。

 

一方、夏休み以前はセンター英語で5割程度しか取れなかった受験生。制限時間内に終わらないので、まずはどうやったら時間内に終わるかを考えました。まずは速読力をつけること。そのためには、単語を覚え、英語を聴いて、音読を繰り返しました。また文法問題などの知識問題を速く解けるように時間を意識した演習を繰り返しました。その結果、7割まで得点は伸びました。自分の弱点は何かを自ら考え、その対策をする。このように、勉強に強弱をつけることは、限られた時間で勉強の成果を上げるためにとても重要です。自らができているところには時間をかけず、自分の足りない部分に時間をかける。これにより飛躍的な成長へつながります。次の目標は8割、9割です。今後の成長に期待です。

 

また、今まで英語に対して嫌な気持ちしかなかったのに、この夏の音読の授業を通して、音読に励むようになった高校生がいます。ネイティブのスピードに少しでも近づこうと音読の前に滑舌をよくするために独自の方法を編み出したそうです。嫌いな英語を少しでも楽しくしようとした努力はすばらしいものがあります。今までやる気すらおこらなかった英語に対し、自ら進んで取り組む姿勢が身についてきたということです。この能動的に取り組む姿が勉強では一番大切なものです。

 

最後に、数学の2次関数が全く理解できなかった高校生。中学生の1次関数から関数アレルギーが出はじめ、夏期の授業を受ける前はチンプンカンプンの状態でした。2次関数の平方完成、グラフをかくところからはじめました。ただ、理解していくと実はそんなに難しいものではないことが分かり、最大・最小の場合分けまで3日間で進むことができました。その後、学校の夏休みの課題であったチャートが解ける喜びを実感し、2次関数の基礎概念が定着しました。

 

勉強には人それぞれのステージがあります。そのステージで自ら考え、取り組む姿勢が身につくと、次のステージ、さらに次のステージに進んでいけます。

 

講師一同、受講生の主体的な取り組みを積極的にサポートし、受講生と講師で相乗的な効果が出せるような授業を精一杯行っていきます。みなさまの9月以降のさらなる飛躍に期待しております。