就活時の親との接し方について① 親の就活と自分の就活

 

こんにちは。

 

就活サポートコース担当の松岡です。

 

 

 

さて、今回は明日の就活解禁日にあたり親との接し方について、これからお話ししたいと思います。

 

これから就活が進む中で、親も子もいろいろな神経がピリピリしてしまうことが増えてくるかと思います。そんなとき、一番身近で頼りになる、けれどときどき鬱陶しく感じる親との正しい距離の置き方についてお話ししたいと思います。

 

ここで言う親との距離の置き方とは、次の3つです。

 

 

① 親の言うこと、親がどんな情報に基づいて話しているのか確認すること

 

② 親の就活に対する体験談のうち、本当に活用できるものを取捨選択すること

 

③ 親からの同級生の就活状況に心を乱されないようにすること

 

 

具体的に順番に解説しますね。

 

 

①「親の言うこと、親がどんな情報に基づいて話しているのか確認すること」

 

 

 

最近のニュースで

 

「今年3月卒業予定の大学生の就職内定状況調査によると、昨年12月1日時点の就職内定率は6年連続で改善し、1996年度の調査開始以降で最高で、売り手市場が続いていると分析している。」

 

という内容の報道がよく流れていますが、こういう報道と同時に

 

「早い人は、解禁前に複数の内定を獲得している。」なんていう記事も出回っています。

 

親御さんの中には、こういう記事をネットなどで見つけると、すぐに自分の子供と比較して、解禁前にもかかわらず、「うちの子は出遅れたのではないでしょうか。」

 

と心配になって電話をくださる方もいらっしゃいますが、ネットのニュースの中には何の根拠もなく不安を掻き立てるような内容の記事もあります。

そうした根も葉もない記事で親御さんが心を乱されている場合は、きちんとそのことを説明してあげてください。

 

そして最後に、

 

「今は自分で頑張っているから大丈夫。 また、不安になったり、聞きたいことがあったら相談に乗ってね。」

 

と伝えてあげてくださいね。

 

大切なことは、心配している相手に感謝し、必要なときは力になってほしいことを伝えることです。

 

 

くれぐれも

 

「うるさい。」

 

「わかりもしないのに口を出さないで。」

 

は、できるだけ言わないようにしてくださいね。

 

 

② 「親の就活に対する体験談のうち、本当に活用できるものを取捨選択すること」

 

「売り手市場」とはいえ、バブルの時の就活と現在の就活とは大きく違います。

 

現在大学生の保護者の年齢層は40代から50代ぐらいの方が多いと思います。特に現在50代の方はまさに現在と同じ「売り手市場」の中のバブル絶頂期に就活をしている世代です。

 

青田刈りといわれる企業による有望な学生の囲い込みも当たり前のように行われており、今から考えると世の中全体がちょっと浮足立っていた時代のように思います。

また、就活も現在のようにフリーエントリーではなく、企業が大学の就職課に求人を出すというのが一般的でした。

そしてほとんどの人はいちど就職すると、男性は同じ会社に定年まで勤めあげ、女性の多くは結婚を期に「寿退社」することが幸せとされていました。

 

ところが、現代は、キャリアアップによる転職が増え、女性もフルタイムで働く人が増えてきています。

 

親のアドバイスを全て否定してはいけませんが、どの情報が活用できるのか、親の言うことだから、と鵜呑みにせずよく考えて判断するようにしてください。

 

 

③ 「親からの同級生の就活状況に心を乱されないようにすること」

 

ママ友という言葉は、ちょうど皆さんの親御さんの世代が初めて親になったぐらいから生まれた言葉であるように思いますが、このママ友ネットワークは案外長く続いています。

なので、「○○くんは、○○の内定を既にもらったらしい。」とかいう話を聞いて、叱咤激励?するつもりで、こうした情報をわざわざ耳に入れてくる場合がありますが、これは完全に無視してください。

 

就活はあくまでも自分との戦いです。あまりしつこく言ってくるときは、「それを聞いても何にもならないでしょう?心配してくれているのは分かっているから。そういう話はしないでくれる?」と言ってしまってもよいと思います。

 

 

 

内定を手に入れるまで心身ともに大変だとは思いますが、就活で親子喧嘩をしないよう、お互いに思いやりをもって接していただきたいと思います。