センター英語過去問Pick Up!

 

 

センター試験に向けて過去問からPick Upしていきます。

 

 

みなさんの得点力アップに少しでもお役に立てたらと思います。

 

 

 


 

1st Pick Up!

 

第1回目は、当教室の体験授業でよく使う問題です。

自動詞、他動詞の理解を問う基本的ではあるが、差がつく問題です。

 

〔1990年センター試験〕

 

The Olympic Games were a huge success because so many countries (   ).

 

① participated    ② played in    ③ represented    ④ took part in

 

 

 

 

正解は①です。この問題は日本語の意味で考えたらどれも入りそうな気がします。例えば④のtake part in。「参加する」という意味はみなさんご存じですよね?「たくさんの国が参加したからオリンピックは大きな成功だった。」と日本語に訳して問題なし!これが答えだと思ってしまう人が多いのです。

 

では、なぜ④がダメなのかというと、inに着目してみてください。前置詞なのに後ろに名詞がないですね。同様に②のplayed inの後ろにも名詞がありません。つまり、意味としては成立しても、かたちの点で英文として不成立なわけです。かたちに注目することがまず何より大切です。

 

では、残る選択肢①participatedと③representedを比べてみましょう。ここで、冒頭に書いた他動詞と自動詞の区別が重要になります。他動詞は目的語をとる動詞のことで訳すと「~を」がつく場合が多いです。本問ではrepresentが他動詞で、「~を表す・代表する」という意味です。一方、自動詞は目的語をとらない動詞のことで日本語訳した場合に「~を」がつかないことが多いです。①participateがこれにあたり、「参加する」で「~を参加する」とは言わないですね。ということで、空所の後ろには目的語はありませんので、正解は①participatedとなります。ちなみにtake part=participateですから、take part in=participate inとなるわけです。

 

このように文法問題はかたちに着目することが大切です。

 


 

2nd Pick Up!

 

第2回目も、自動詞、他動詞の問題です。

 

〔2003年センター試験〕

  

Let's go ahead and do it. Nothing (   ) by just waiting.

 

① will be gained  ② will gain ③ has gained ④ gains

 

 

 

 

正解は①です。前回同様、かたちに注目して問題を解くことが大切です。選択肢のgainは「~を得る」という意味で他動詞だと判断できます。後ろにはby just waitingという前置詞+(動)名詞の副詞のカタマリがありますが、これは目的語になることはできませんので、目的語がないと分かります。

 

他動詞なのに目的語がないということは・・・

 

すぐにピン!ときてほしいと思います。そうです、受動態ですね。受動態はもともと能動態で目的語だったものが主語になりますので、後ろには目的語がない(厳密には1つ不足した)かたちになります。

 

能動態 : (We)       gain         nothing  by just waiting.

 

受動態 : Nothing   is gained               by just waiting.

 

「ただ待っているだけでは何も得られない。」

 

 

動詞の変化形に関する問題では、時制・態に着目することが大切です。特に態は本問のように解答の決め手になることが多く、後ろの目的語の有無を確認することが重要です。日本語でなんとなく処理するのでなく、まずかたちを意識する習慣を持ってもらいたいと思います。

   


3rd Pick Up!

 

引き続き動詞の変化形に関する問題です。

 

 

〔2008年センター試験〕

 

It has been hard to concentrate on my studies lately because a road (   ) in front of my house.

 

① builds  ② has built ③ is being built ④ is building

 

 

 

 

 

正解は③です。前回と同じポイントです。buildは「~を建設する」という他動詞。

 

では、することはというと・・・空欄の後ろの目的語の有無の確認です。後ろに目的語はありませんので、受動態にしなければ文法的に成立しません。

 

③is being builtが正解ですが、これは受動態の進行形にあたります。今まさに建設中。だからうるさくて「勉強に集中できない」わけです。 be動詞の後ろにbeingをつけて一時的な状態を表します。

You are being kind today. 「今日はいつになく親切だね。」といった使い方もします。

 

受験生たるもの、多少うるさくても勉強に集中できないとダメですね?!

 

 


4th Pick Up!

 

自動詞、他動詞の定番問題です。

 

 

〔2005年 センター試験〕

 

The government's decision was to (   ) taxes. 

 

① rise   ② have been rising  ③ raise  ④ be raising

 

 

 

 

 

答えは③です。センター試験はrise, raiseの違いは頻出ですからこの機会にもう1度確認しておきましょう。riseは自動詞で「上がる」、raiseは他動詞で「~を上げる」ですね。本問では後ろに目的語があるので、他動詞のraiseを選ぶ必要があります。 あとは、toに着目すると、不定詞だということが分かります。「政府の決定は、税金を上げることだった。(政府は税金を上げることに決めた。)」

 

まさに今の日本もそうなりそうですね。


5th Pick Up!

 

またまた自動詞、他動詞の定番問題です。嫌いな人が多いlie, layの区別が追試験ですが出ています。

 

 

〔2009年 センター試験〕

 

After the typhoon, we found a shed (   ) on its side in the middle of the street. 

 

① lay   ② laying  ③ lies  ④ lying

 

 

 

 

 

答えは④です。まずは活用から確認しておきましょう。

 

lie-lay-lain-lying : 「横になる」 自動詞

lay-laid-laid-laying : 「横にする」 他動詞

 

まずは空所の後ろを見ると前置詞+名詞で目的語はありませんから、自動詞が入りますね。では、②は消えますので、過去形の①、現在形の③、現在分詞の④が入ります。shedは「小屋」という意味ですが、知らなくても何か建造物であることがわかれば、建物が一時的に横になっている状態を見つけたわけですから、過去形の①や現在形の③は不適切です。findOCで「OがCの状態であることを見つける」となります。「台風の後、通りの真ん中で小屋が横倒しになっているのを見つけた。」lie on its sideで「横倒しになる」という意味です。

 

次回から第5文型を見ていきましょう。


6th Pick Up!

 

さて動詞の語法の続きで、第5文型に着目してみたいと思います。

 

 

〔2006年 センター試験〕 

 

 1  If the pain in your throat becomes worse, have it (   ) at once.

 

   ① check   ② checking  ③ to check ④ checked

 

 

 2  A good teacher allows students (   ) some things for themselves.

 

  ① discover   ② discovered  ③ to discover  ④ discovering

 

 

 

 

今回は2006年本試験から2題です。

1問目のポイントはhave O C で、OとCの関係に着目してみましょう。haveの後ろに名詞(O)が来たら、その名詞の後ろには基本的に動詞の原形(C)、過去分詞(C)が入りますが、そのOとCの間の関係は動詞の原形ならば能動、過去分詞ならば受動の関係になります。itはのどの痛みを指すので、のどの痛みがチェックするのか、チェックされるのか考えれば自ずと答えは④checkedに決まります。

「もしのどの痛みがひどくなれば、すぐに診てもらいなさい。」

have a doctor (    ) it at once のようになっていたらcheckが答えです。医者がそれを診る(チェックする)から能動関係ですね。

 

これからの時期はのどの痛みを感じる季節です。うがいは念入りにしましょう!

 

2問目の正解は③to discoverです。allowという動詞は定番中の定番ですからこの問題は確実に取らなければなりません。(発音は大丈夫ですか?〔アロゥ〕と発音する人が非常に多いです。正しくは〔アウ〕です。)

allow O to V 「OがVすることを可能にする」。 let O V原形 と同じ意味になります。もし本問がletを使っていたら答えはdiscoverです。「すぐれた教師は、生徒が自分自身で何かを見つけること可能にする。」

force(oblige) O to V = make O V原形 も重要です。

 

確かに、すぐれた教師は生徒が能動的に取り組めるように導きます。


7th Pick Up!

 

動詞の語法の続きです。

 

〔2009年 センター試験〕 

 

 I don't think we can come up with a solution to the problem, however long we spend ( ) it.

 

   ① discussing   ② talking     ③ to discuss   ④ to talk

 

 

 

 

 

正解は①です。まずspendはspend 時間 Ving(Vするのに時間を使う)というかたちを思いつく必要があります。答えは①、②にしぼられ、あとはdiscussとtalkの語法です。discussは「~について話し合う」という他動詞なので、目的語が必要です。本問では、後ろに目的語itがあるので、他動詞であるdiscussが入ります。「どんなに長い時間話し合っても、その問題の解法は思いつかないと思う。」talkは自動詞なので、後ろに目的語はとれません。discuss = talk about です。



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